月に吠える虎

日記 11/22(日)

紅葉して着飾った木々が
冬支度を始める晩秋に

うっかり
夏に忘れ物したと気づいた秋が
慌ててきびすを返したような

暖かい11月だ。

今日は気持ちのいい晴天だった。
月までぶっ飛ばしたい !!!

と思っていたら

調度

『140万円で、月に行ける、
そんな日が来るかも知れませんよ~』

とテレビで言っていた。(マジですか♪)



となると、



【ゴー ーーーーー!!!

ツーーーーーー!!!

The moonーーーー !!!】

だ。

ヤッホー👋😃



どうだ、
ゴーツーイーツも
ゴーツートラベルも
これにはかなうまい。
エッヘン(o^-^o)


ゴーツーThe moon キャンペーンに、
私は、人を蹴落としてでも
真っ先にチャレンジする、当然だ。

……と、
三連休どこにも行けないので、
日記で負け惜しみを書いちゃった(笑)

それにしても『暖かい11月』は、
先日の11月19日には、

なんと、なんと!

京都では

111年ぶりの暖かさだそうな。

111年ぶりですってよ、奥さん(八百屋か!?)

111年前というと、

山月記』の著者の中島敦が生まれた年。

生きていたら111歳 !

【月に吠える虎】は
山月記』として、
まさか教科書の定番になったり、
111年の時を経てもなおも
読み継がれているとは
想像していなかったかも知れません。

生きている頃にタイムスリップして
虎に、もとい中島敦氏に
芸術としての功績を知らせてあげて

山から昇った月を見上げ
月灯りの中で
お酒を飲み交わしたいものです。

人間は誰もが猛獣使いで
バランスをとりながら
折り合いをつけている
のかも知れません。



虎が月に向かって吠えても

山も月も
何も答えてはくれません。

月さえも、
最初は『月灯り』としての月が

最後には太陽が昇るのとは逆に
『消えていく月』として
物語の象徴のように描かれている。

人間として生きていくならば
今いる場所で身近な人を大切に、
優しさや思いやる心を
いつもは無理でも心に置いておかないと

輝きを失った白い
消えていくだけの月になり

暗黒の闇夜を照らす月灯り

にはなれないのかも知れない。

そんな月では寂しい。


かくいう私も

虎ではなく

妖怪になってしまった!



風船に結んだ細い糸を指先で持つように

なんともこころもとない

僅かな人間らしい心を

どうにか繋ぎとめつつ、


壁のように立ちはだかる山から出てきた月に

大声で吠えるのだけど

山も月も









おやすみなさい

と、言うばかりなのである。




山も月も風情なく
しゃべるんかい !!


おやすみなさい。