おつきみだんご星

むかしむかし、
あるところに
とてもとても
食いしん坊の妖怪がおりました。

毎晩夜空を見上げては、

お月さまに

「おいしい月見団子が食べたい…」
「おいしい月見団子が食べたい…」

と、

それはそれは熱心に
お祈り(食べ物への執念?)を
ささげておりました。

月の中では、
うさぎが毎晩
お団子を
まるくまるくまるめて大忙し。

ある夜、ウサギは、
月から飛び出しました。

そしてウサギは、
「つきたてだよーーー!」と、
まあるい何かを放り投げました。

その夜、夜空を眺めていた妖怪は、
夢にまでみたお月見団子が
空から落ちてくるのを見て
あわてて大きな口を開けて
パクリと食べてしまいました。

だから、
うさぎの口もとに輝いていた星は
時々しか輝かなくなりました。

それでも、
その星があらわれた時には
どこかの誰かが
幸せを食べて
元気になると
妖怪伝説では云われています。

別の説によると、
その『妖怪天文図』を見た人間は、
(アホらしくて)思わず吹き出す
という現象もあるそうです><


月から飛び出したウサギが
つきたてのまあるい団子を
どこかの誰かにみせる

その星を
妖怪は
「おつきみだんご星」
と、名付けました。

寒い夜でも
あなたの頭上に
「おつきみだんご星」が輝いて
見守っていてくれることでしょう


―吉夜夢望想夜話(でたらめ妖怪伝説)―




[三脚が無い貧乏妖怪が「妖怪呼吸どめの術」で撮影](窒息寸前><)


[『妖怪天文図』【つきみだんご星、発見!】 笑 ]


[ヤフーキッズの星座図(見本)]




夜空に雲がかかり
月が見えない間に
月うさぎは、
月を飛び出します。
(いわば、月からの脱走です)

そして、雲が消える頃には
月うさぎは、何もなかったように
すました顔で月へ戻ります。



[月に戻ったうさぎ]



寒い夜でも
月うさぎは休まずに
あなたが元気になる
「つきみだんご星」を
まるくまるく
まるめていることでしょう


まあるくなって
おやすみなさい


(^―^)

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