月は、夏を知らない。
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「大暑過ぎ、
月は涼しげにかけてゆく」
満月のあとの、
大暑(7月23日)も過ぎ、
夏本番。
月は、太陽の情熱に出逢うと、
その情熱に溶けて欠けてゆく。
太陽もまた月に出逢うと、
その涼しさに癒されねむりつく。
お互いが
適度の距離を保ちつつ、
すれ違ってゆく。
暑苦しい月というものを見たことがない。
『月は、夏を知らない』
月は、猛暑の中でも、
夜空を涼しげに駆けてゆく。
太陽も沈み、
月が出るまえに
おき手紙が、
空に残されていた。
誰が書いたおき手紙かは
知らないが、
ブルーとピンクで
塗られていた。
悲しみは、
「夏を知らない月」が
吸い取ってくれる。
涼しい月に
見守られながら
おやすみなさい。
(^―^)
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