ひらけごま


太陽があたたかくて

お月さまがやさしくて



星は頭上に輝いていて



すべてにつつまれ



なにをおもい

なにをするか








あなたにとって

すてきないちねんであることを



あなたが

おおきなこえで

わらうことを




こころより

いのっております




天にむかって

ひらけごま!








穏やかな気持ちで

おやすみなさい

..



雪女が「早く春を捕まえていらっしゃい」と背後で叫ぶものだから

雪男が「わかったよ…」と、のそのそと動きはじめた。

困ったことに雪男は冬が苦手だ。


春を見つけに行ってくると言って、冬眠の場所を探している。

「・・・だって、眠らないと春が来ないんだってよ。」

雪男の言い訳を、雪女は笑って聴く。


「眠れば春がやってくるのなら、たくさんおねむり。」


雪男の大きな足跡を見つめる雪女の顔はもう凍りついていない。




[雪男の足跡]


おやすみなさい


..





..


(^―^)

..